近年の神経疾患研究においては、疾患の発症初期から治療反応に至るまでの過程を長期的に追跡し、脳内における多様な細胞間相互作用を高解像度で解析する研究が活発に進められています。特に、生体内で神経細胞、血管、免疫細胞間の相互作用をリアルタイムで観察可能な**生体顕微鏡(Intravital Microscopy, IVM)**技術は、従来のイメージング手法では捉えきれなかった微小環境の変化を捉えることができ、研究の深化に大きく貢献しています。
本ウェビナーでは、生体顕微鏡を用いた脳疾患動物モデルにおける長期追跡研究の事例を中心に、疾患の進行過程および治療効果の評価にいかに貢献し得るかをご紹介いたします。さらに、脳表から海馬(hippocampus)などの脳深部領域まで、多様な部位を高解像度で観察可能な最新のイメージング技術と解析手法についても併せて解説いたします。